“ここにいる”と言えることが幸せなこと@生き方雑談会


2022.3.27

奇跡のような瞬間は、必然なのかもしれないね。
すべての人のこれまでの道のりに、心から敬意を払いたくなるような時間でした。
生きてくれてありがとう。目の前に現れてくれて出逢ってくれて、話してくれてほんとうにありがとう。

生き方雑談会vol.8「ジェンダー・セクシュアリティ」@珈琲とコインランドリーのお店。ハレ

▼プレ会の様子はこちら。主催の2人の紹介もしています。

tomoni.として初めてゲストで招かれたイベント。

「自分らしく生きるとは」ということを、ジェンダー/セクシュアリティをテーマに、いつみとヒロのこれまでのプロセスをシェアしたり、主催の2人とトークセッションしたりして深めていきました。

初めてのスタイルでちょっとソワソワしていましたが、最後に参加者の方々が感想をシェアし合う時に、全てが吹っ飛びました。
わたしの話伝わったかな?とか、みんな居心地よく聴けてるかな?とか、受け取ってもらえてたかな?とか、そういう心配とか全部、ぜんぶ。

参加者さんのぞれぞれが感じたこと考えたこと、これまでの経験で思ってきたことをシェアしてくれて。
中にはきっと「うまくしゃべらないと」と緊張したり、初めて出会う価値観に圧倒された人もいたんだろうと思います。わたしはじっと、言葉以外も含めたあなたの表現を存在ごと感じようと耳を澄ませていました。

そして、そのことが起こった。

ひとりの方が「どうしようかな」と言うのをためらったあとに「公の場で言うのは初めてなのですが…」と、自らのマイノリティ性とこれまでの体験を語り始めたのです。

大切なこと、本当のことが語られている時は空気が変わる。少し震えるその声を、息を呑むように誰もが耳を傾け見守っていたと思う。

今よりもっと差別と偏見があった時代を生き抜き、わたしたちの目の前に現れてくれた。
その人の痛みから、そのままの自分を認められることがどれだけ必要なことなのかを、大きな大きな願いとして、声をあげてくれた。

「“ここにいる”と言えることは幸せなこと」


あぁ、ほんとうにそうだ。
私たちにはそれが必要だ。

好きなことを、人を、好きだと言えない。自分が何者であるかを語れない。そんなことがあっていいはずがない。
その人は「わたしはここにいる」と言えなかった過去と一緒に、tomoni.として私たちが発信することを応援してくれました。

「ここにいる」ということを体現してくださった勇気と、決して平坦ではなかったこれまでの歩みに尊敬の念が溢れました。こういう時に同情は生まれない、そこにあったのは敬意と感謝。
あぁ、ほんとうにその人の姿が美しかったな。勇気づけられたのは私たちのほうでした。

イベントが終わってヒロと2人でその方に駆け寄って。言葉を交わした後に、どうしてもそうしたくて、3人で手を繋いで輪になった。心が震えて涙がでたよ。あなたを含んでいる、わたしも含まれている、私たちはここにいる。

tomoni.がみんなと歩もうとしている道は間違いじゃない、そう思えた瞬間でもありました。

これからも出入りのあるコミュニティで、大切で繊細なことを明かすことは、すごいことです。その人の勇気と、それを支える場を私たちで持てたことに尽きる。
ハレという場に、「生き方雑談会」という場に、参加者のみなさんに、そして主催の夏花とうりが歩んできたこれまでに、心からの敬意と感謝を。

おめでとう。
ありがとう。

生きていきましょう。

いつみ

▼tomoni.の想いがつまったクラファン。期間は終わりましたが、ぜひ読んでください^ ^

tomoni.

「なにひとつおいていかない」ことをコンセプトとする対話・場づくりユニット。性の多様さを含めたあらゆる違いを豊かさに。内側の感情や声を丁寧にひろい、すべてを含んで共に生きることを目指します。

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